近ごろ離婚したいと考える人の要因では、熟年離婚が増加しています。熟年離婚は、長いあいだ結婚生活を送っていた夫婦が離婚してしまうことですが、増加した背景には平成19年4月に誕生した厚生年金分割制度があります。この制度は、平成20年4月から、夫婦の同意を条件として、厚生年金を半分に分割できるものです。
定年退職後では、多くの夫婦にとっては新たな収入源はないため、いかに貯蓄を増やすかは大事な問題の一つです。実際、制度施行までは離婚を我慢していた人が多く、本格的に施行が開始してからは、一気に離婚率が上昇しました。
また、ドメスティックバイオレンス(DV)も離婚したい人を増加させる要因となっています。従来であれば、離婚話を持ち出したあとが怖くて、手続きを行えなかった人も、DV防止法によって離婚手続きがスムーズに運べるようになりました。
現在、離婚したいと考える人達は、結婚2年以内(子供なし)と、結婚10年以上(子供は大勢)というケースが多く、相談者の半分以上を女性が占めています。そのほか、相手の浮気も離婚を進める要因となっています。以前であれば、女性のみで社会生活を営むことは経済的にも大変でしたが、現在では当たり前になりつつあり、それが要因で女性からの離婚申し出も増加したようです。
離婚したい要因は、一昔前よりも多岐にわたり、どんどん複雑になってきています。しかし、法的手段による選択肢も多くなり、離婚者は増加しているのが現状です。